敗戦岩佐が帰国、鼓膜破れ耳を6針
IBF世界バンタム級暫定王者決定戦(日本時間14日、英国・ブリストル)で6回TKO負けを喫した同級3位の岩佐亮佑(セレス)が一夜明けた15日、成田着の航空機で帰国した。
同級4位リー・ハスキンス(英国)のラッシュを浴び左耳の鼓膜が破れ、耳の内側を6針縫う外傷も負い、包帯を巻いた痛々しい姿。「いつ負傷したか覚えていない。出血は最後だと思う」と振り返った。
結果的に一方的な敗戦となったが「(敗因は)気負い、勝ちに行く気持ちが強すぎた。ここ一番の勝負弱さが出た。山中(慎介=帝拳)のときと一緒。もう一回、時間が戻んないかな。もう一度やれば勝てると思う」と悔しさをにじませた。
しばらく休養し、心身のダメージの回復を待って再起する予定だ。「まだバンタムでも余裕だけど、もう一つ大きくしてもいい。視野を広げていきたい」と、スーパーバンタムも選択肢の一つにするつもりだ。
「キャリアを積んでいるはずなのに、ここ一番で出ないのが、自分の弱さ」と、メンタル面の強化を課題に挙げた。セレス小林会長は「まだまだ頑張ってもらいます。どこに行ってもいい」と、次の挑戦に思いをはせていた。
