岩佐亮佑 敵地での世界初挑戦は失敗
「IBF世界バンタム級暫定王座決定戦」(13日、ブリストル)
ボクシングのIBF世界バンタム級暫定王座決定戦が13日(日本時間14日)、英国・ブリストルのウィットチャーチ・スポーツ・センターで行われ、同級3位の岩佐亮佑(25)=セレス=は6回2分10秒TKOで、同級4位のリー・ハスキンス(31)=英国=に敗れ、タイトル獲得はならなかった。
同級正規王者のランディ・カバジェロ(米国)が左足首を負傷して長期離脱中のため、ランキング上位(同級1位と2位は空位)の岩佐とハスキンスで暫定王座決定戦が組まれた。岩佐は敵地に乗り込んでの世界初挑戦だった。
サウスポー同士の一戦は、地元のハスキンスのペースで進む。距離を確保しながら左カウンターでポイントを稼ぐハスキンスに対し、岩佐は距離が合わずパンチが当たらない。2回には左ストレートから右フックを合わされ、岩佐が少しぐらついた。4回から左ストレートが少しずつ当たる場面が出てきたが、6回1分30秒過ぎに左ストレートを狙ったところに、逆に左カウンターをインサイドから合わされて効かされる。そこに右フックを重ねられて岩佐がダウン。立ち上がり、試合は再開されたが、コーナーに詰まって連打を浴びるとレフェリーがすぐに試合をストップした。
千葉・習志野高で高校3冠を獲得した岩佐は、中学時代から教えを請う元WBA世界スーパーフライ級王者のセレス小林会長が設立したセレスジムで2008年8月にプロデビュー。バンタム級で日本、東洋太平洋王座を獲得し、この試合まで20戦19勝(12KO)1敗の戦績を誇っていた。ここまでの敗戦は11年3月に現WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)の持つ日本王座に挑み、一進一退の攻防の末、10回TKOで敗れたもの。世界に限りなく近い位置にいるボクサーの1人に数えられ、今回、敵地での勝利が期待されていたが、結果は厳しいものだった。





