山中7回KOでV8“神の左”健在

3回、ディエゴ・サンティリャン(左)と打ち合う山中慎介(撮影・飯室逸平)
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 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(16日、大阪府立体育会館)

 「ワールド・プレミアム・ボクシング21 The REAL」が16日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、メーンイベントのWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、王者・山中慎介(32)=帝拳=が、同級7位のディエゴ・サンティリャン(27)=アルゼンチン=との無敗対決を7回36秒KOで制し、8度目の防衛に成功した。

 今年国内初の男子世界戦となった一戦では、初回から“神の左”とも称される山中の左強打が火を噴く。右ジャブでリズムを刻む山中がラウンド終了間際に左ストレートを当てると、サンティリャンはバランスを崩し、早くも鼻血を流し始めた。その後も右ロングフック以外これといった攻撃を出せない挑戦者を寄せ付けず、6回に左ストレートで最初のダウンを奪う。7回開始直後に完璧な左ストレートで再び倒してテンカウントを聞かせた。

 判定勝ちに終わった昨年10月の前戦、スリヤン・ソールンビサイ(タイ)戦で連続KO防衛は「5試合」で一旦途切れたが、左ストレートの威力は失われることなく、健在だった。

 山中は控室で「ジャブを中心に組み立てていった。最後はたまたまでしたが、これ以上は無理だと思った。距離とポジションが良かった。相手が振ってくるのを気をつけたが、もっと強引に来るかと思った」などと冷静に試合を振り返った。

 山中の通算戦績は25戦23勝(17KO)2分け。サンティリャンは24戦23勝(15KO)1敗となった。

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