野中に細川が挑戦 ボクシング日本王座戦

 ボクシングの六島ジムは19日、日本スーパーウェルター級王座戦を4月19日、大阪・住吉区民センター(デイリースポーツ後援)で行うことを発表した。王者でIBF世界同級13位の野中悠樹(37)=渥美=に、前王者で日本同級1位、IBF世界同級9位の細川貴之(30)=六島=が挑戦。両者はこの日、大阪市内で会見した。

 昨年8月に対戦予定だったが細川が右目網膜裂孔のため中止。今回は王者と挑戦者が入れ替わって、仕切り直す一戦となった。

 王者は昨年12月28日に同級1位の挑戦者・チャーリー太田(八王子中屋)を判定2-1で退け、初防衛。「チャーリーに勝って自他ともに国内最強は証明したと思っているけど、世界ランクでは、ほっそん(細川)が上にいる。ここを乗り越えて世界に羽ばたく」と気合十分に話した。

 さらに細川陣営がチャーリーが王座奪取なら挑戦しなかったと聞き「なめられている。なめられるのは嫌い。反骨心をパワーにしたい」と闘争心。「目の見えなくなくる覚悟で来て下さい」と古傷の右目への攻撃も辞さない覚悟だ。

 挑戦者は「スパーでも野中さんにやられた記憶が全くない」と自信満々。昨年12月にはタイで1回KOし、IBFアジア同級王座を奪取。「ここで勝って世界ランクをさらに上げる」と意気込んだ。

 大みそかには天笠尚(29)=山上=を返り討ちにしたWBA、WBO世界スーパーバンタム級統一王者のギジェルモ・リゴンドー(34)=キューバ=と試合後に会食。「顔の系統が似ているのか、通じるものがあった」と世界を身近に感じた。

 枝川孝会長が「よく当たる」と懇意にする占い師から「前世は大陸から来た大仏だ」と告げられた細川。年明けに奈良・東大寺に行き、一体の金剛力士像を手に入れた。「占い師からは薬師如来が僕に付いていると言われた。2年後にすごいことになる、とも。すごいこととは世界王者。その気でいます」と信じ切っている様子。

 非情攻撃を予告する「鬼の野中」か「仏の細川」か-。勝った方が世界ランクを上げることは確実で、夢の世界王座挑戦を近づけることになる。

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