長谷川、TKO負け 3階級制覇ならず

7回、1回目のダウンをする長谷川穂積(撮影・飯室逸平)
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 「IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(23日、大阪城ホール)

 ボクシングのダブル世界戦「ワールドプレミアムボクシング19 THE REAL」が23日、大阪市中央区の大阪城ホールで開催され、セミファイナルのIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチでは、元世界2階級王者で現在同級13位の長谷川穂積(33)=真正=が王者のキコ・マルティネス(28)=スペイン=に7回1分20秒TKOで敗れ、3階級制覇はならなかった。

 2011年4月にジョニー・ゴンサレス(メキシコ)に4回TKO負けしたWBC世界フェザー級王座の初防衛戦以来となる3年ぶりの世界戦に臨んだ長谷川。2回にロープを背負い打ち合ったところ、マルティネスの左右フック強打を浴び、バランスを崩してダウン。KO負け寸前のピンチに追い込まれながらも、3回には打ち合いに出て、ペースを必死に戻そうとする。4回には偶然のバッティングで左目上をカットした長谷川は逆転KOを狙って果敢に打ち合うが、7回に左フックを受けると、力尽きたように前方に手を付くダウン。なんとか立ち上がったが、左フックで再び倒されるとレフェリーが即座に試合を止めた。同時に陣営からもタオルが投げ入れられた。

 長谷川は05年4月に14連続防衛中のウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)を判定で破り、WBC世界バンタム級王座を獲得。10回の防衛に成功後、10年4月にWBO世界バンタム級王者・フェルナンド・モンティエル(メキシコ)に4回TKOで敗れて王座陥落。10年11月に2階級上げて空位のWBC世界フェザー級王座をファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)と争い、判定で2階級制覇を達成した。

 「負ければ引退する」と表明して臨んだ一戦に敗れた長谷川は試合後、王者の勝利をたたえるとリングから四方の観客席にあいさつ。そのまま自力でリングから降りた。そして、「病院に行くので、改めて会見させていただきます」と言葉少なに病院へ。真正ジムの山下会長には「すみません」と頭を下げた。長谷川の通算戦績は38戦33勝(15KO)5敗。マルティネスは35戦31勝(23KO)4敗。

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