イチロー 笑顔なきオープン戦初盗塁

 「オープン戦、ナショナルズ11-7マーリンズ(29日、ビエラ)

 マーリンズのイチロー外野手(41)はスタメンを外れ、五回に今オープン戦初となる代走で起用され、初盗塁を記録した。後続の適時打で得点した後は中堅の守備に入り、2打数無安打だった。

 七回無死一塁の打席は中継ぎ左腕ヒルに三邪飛。カウント3-1から内角の144キロツーシームをファウルにした後、外角低め、114キロのカーブを打ち上げた。九回2死二塁の打席はマイナー左腕のグレースに見逃し三振。カウント2-2から見送った外角低めの145キロ速球をストライクと判定され、悔しい表情を見せた。

 24歳のオズナに代わって、41歳のイチローがベンチから飛び出したのは五回だ。公式戦を見据えた起用法。右投手に対してカウント1-1からスタートを切り、スピードに乗って初盗塁を決めた。しかし、試合後のイチローは報道陣からの「いい形で行けたように見えたが」の問いに「そう見えるならそれでいいよ」と素っ気なく答えただけだった。

 スパイクのメーカーを変えて臨むシーズン。走る感覚を確認しながらプレーしている。4日前の全体練習後には誰もいないフィールドで一、二塁間を4往復した。歩幅や軌跡を入念に確かめたのは、スパイクが“自分のもの”になっていない証拠だ。

 15日のタイガース戦では二盗に失敗している。この日の結果は“一歩前進”だが、多くを語らなかったところに、イチローの「まだまだ」という気持ちが見えた。

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