ＮＨＫの籾井勝人会長が３日、同局内で定例の会見を開いた。大河ドラマ「真田丸」の感想について、主人公・真田信繁の父、昌幸を演じる草刈正雄に「（作品を）助けていただいている」と感謝した。

　視聴率、内容の両面でまずまずの結果を得られていることを受け、「本当におかげさまで上々の滑り出しをしていて…」とえびす顔だったが、「欲を言えばもうちょっと見てもらいたい」とさらなる視聴者獲得にも意欲を見せた。

　ドラマ制作について「素人の私が言うのも変ですが」と前置きしつつ、「途中で役柄の人が亡くなることでやめる人もいるのですが、何人かの人は初めから終わりまで２年近く俳優の時間を大河に使うわけですね。俳優生活の中で多いにプラスになってもらいたい」と「真田丸」が出演者のステップアップの場となることを期待した。

　草刈については十分過ぎる実績があるため、「草刈さんのような方にそういうことを言うのは失礼。助けていただいているのだと思います」と謝意を示した。