石田純一 川島さんの失楽園秘話明かす

会見で唇をかむ石田純一=東京・青山葬儀所(撮影・園田高夫)
弔問に訪れた石田純一=東京・青山葬儀所(撮影・田村亮介)
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 9月24日に胆管がんのため死去した女優・川島なお美さん(享年54)の通夜が1日、東京・青山葬儀所で降り続く雨の中、しめやかに営まれた。通夜には長年の友人だったタレント・山田邦子や神田うの、ドラマ「失楽園」で共演した古谷一行、舞台でも数多く共演した俳優・川崎麻世、“墓友”でエッセイストの安藤和津さん、デヴィ夫人、作詞家の秋元康氏、俳優・石田純一ら友人、関係者、数多くのファンが弔問に訪れた。

 石田は報道陣の取材に、涙をにじませ、「謝らなくちゃいけないことがあって」と切り出した。

 川島さんにとって女優としての大きなステップを駆け上がる作品となった97年の日本テレビ系ドラマ「失楽園」。石田によると、原作の渡辺淳一氏は石田をイメージして作品を書いていたといい、ドラマ化に際して、オファーがきたのだという。

 しかし、石田は当時、テレビ朝日系「スーパーJチャンネル」でニュースキャスターを務めることが決定しており、断った。石田の相手役には川島さんではない別の女優の起用が検討されていた。

 結果的に石田が「失楽園」出演を断ったため、古谷がキャスティングされ、女性も川島さんに決まった。

 石田は「古谷さんの方が(僕より)イメージに合うな、と思った。素晴らしい作品になった。川島さんには言えなくて、ずっと心に引っかかっていた。でも、僕が降りて、彼女の人生が開けた」としみじみと語った。

 川島さんとは8月末に会ったことも明かし、「やせてたことが悲しくて…」と声を震わせ、「素晴らしい人生だったと思う」と話した。

 喪主を務めた夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(49)とも親交があり、「(顔を見たら)僕の方が声が出なかった」と気丈に振る舞う姿にかける言葉もなかったことを明かした。

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