“ジャイアン”通夜に仲間が続々参列

通夜に参列する肝付兼太(左から2人目)、野沢雅子(右端)ら=青山葬儀所
たてかべ和也さんのひつぎに献杯するスネ夫役だった肝付兼太(右)=青山葬儀所
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 アニメ「ドラえもん」のジャイアン役で知られ、18日に急性呼吸器不全のため80歳で亡くなった声優・たてかべ和也(本名立壁和也=たてかべ・かずや)さんの通夜が23日、東京・青山葬儀所で、しめやかに営まれた。たてかべさんとともに、同アニメで静香ちゃんの声を務めた野村道子(77)、のび太をつとめた小原乃梨子(79)、1979年から2005年までスネ夫の声を担当した肝付兼太(79)、たてかべさんからジャイアン役を引き継いだ木村昴(24)、現在のドラえもん役・水田わさび(40)、野沢雅子(78)ら声優仲間が参列した。

 認知症を公表しているドラえもん役・大山のぶ代(81)は参列しなかった。封を開かないまま棺に入れるため、内容は明かされなかった。

 白い花で埋め尽くされた祭壇の中央には、ジャイアンのTシャツカラーであるオレンジのダリヤで、ハートがかたどられた。お気に入りのベレー帽をかぶり白い歯を見せて笑う遺影は、昨年6月に撮影されたという。酒が好きだったたてかべさんが、ジャイアンとおそろいのTシャツ姿で眠る棺のそばには、酒樽が置かれ、参列者は焼香の代わりに日本酒で献杯し、別れを惜しんだ。

 お別れのあいさつに立った肝付は、時折声を震わせながら思い出を振り返って、阪神の大ファンだったたてかべさんのために「阪神は優勝圏内にいますよ。優勝するといいですね」とV祈願。最後はスネ夫の声で、「ジャイアーン、ジャイアンのくせになぜ先に逝っちゃうんだよ」と“心の友”に呼びかけていた。

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