「会いたい」曲名改変訴訟 長期化か
歌手・沢田知可子のヒット曲「会いたい」の曲名や歌詞を無断改変した曲が入ったアルバムを発売され、精神的苦痛を受けたとして、作詞した沢ちひろ氏が発売元のヤマハミュージックアンドビジュアルズなどに200万円の損害賠償を求めた訴訟で、28日、第2回口頭弁論に向けた2度目の弁論準備(非公開)が大阪地裁で行われた。
双方の代理人が出席し、被告の「ヤマハ-」側が証拠資料を提出した。終了後に双方とも、和解に向けた話し合いについて「ない」と明言。主張は平行線をたどっており、訴訟は長期化の様相を呈してきた。
訴状では、原告の沢氏が、「ヤマハ-」社が昨年7月に発売した沢田の新アルバムで、楽曲「会いたい」の曲名を「会いたいwith INSPi」と改変し、歌詞に「I’m in love with you」と聞き取れる一節が挿入されたとして、「ヤマハ-」社と、沢田の夫で所属事務所代表の音楽プロデューサー・小野澤篤氏に、賠償を求めている。
被告の「ヤマハ-」側はこれまでも「原告の主張する権利侵害は無かったものと考えている」との見解を示しており、この日、被告側の代理人は「主張は変わっていません」と話した。
次回6月1日に再度、弁論準備が行われる予定。