中村紘子さん演奏活動再開 治療終え
大腸がんの治療のため2-3月の1カ月間、公演活動を休止していた世界的ピアニストの中村紘子さん(70)が公式サイトで7日、演奏活動を再開することを伝えた。
1月27日には休演を発表した公式サイトの「ご挨拶」を更新し、中村さんは「寒い冬が終わり、ようやく春の到来です」と書き出した。
そして3月6日から15日まで「浜松国際ピアノアカデミー」で例年通り音楽監督を務めたことと、4月19日には滋賀県のびわ湖ホールで、日本センチュリー交響楽団との協演で演奏活動を再開することを発表した。曲目はグリーグの「ピアノ協奏曲」を予定、「皆様にお会いできるのをとても楽しみにしています」と、元気な顔をファンの前で見せるつもりだ。
中村さんは昨年2月に腸閉塞の手術を受けた際に初期の大腸がんが見つかり、今年1月に公演活動の休止を発表、2月1日の長岡公演から3月1日の呉公演まで、予定されていた6公演を中止していた。
その後、入院を伴う検査と治療を受け、今回の活動再開に至った。