２０１０年に覚せい剤取締法違反などで逮捕され、昨年７月に２度目の服役生活を終えた元タレント・田代まさし氏（５８）が１８日、都内で、出所報告会見を行った。バンドメンバーだった歌手の鈴木雅之（５８）から激励のメールが届いたことを明かした。

　出所後、初めて公の場に姿を見せた田代氏は黒のハットに黒縁めがね姿で登場。「私ごときのためにお集まりいただきありがとうございます。度重なる事件で傷つけ、おわびしたいと思います。すみませんでした」と謝罪した。

　現在、民間の薬物依存症リハビリ施設「ダルク」のスタッフとして働く田代氏は覚せい剤取締法違反などの罪で有罪が確定した歌手のＡＳＫＡ（５７）にメッセージを送ったことも明かした。

　昨年９、１０月ごろにＡＳＫＡが入所していた同施設を訪ね、「音楽をやってて、そういうもの（薬物）に頼るのは日本、アメリカであること。薬をやらなくても幸せなこともあるよ。人の優しさを感じられるようになる。過去は変えられないけど、未来は変えられる」とメッセージを送ったという。ＡＳＫＡはうなずいていたといい、「彼がどのように受け止めたかはわからないけど、また手を出しそうになったら、メッセージを思い出してくれたら」と話した。

　また、バンド「シャネルズ」（のちのラッツ＆スター）のメンバーで歌手・鈴木雅之（５８）から正月明けにメールが届き、「失った信用は大きいけど、一生懸命生きて欲しい。側で見守っている」と激励を受けた。田代氏は「ありがたい」と感謝していた。

　田代氏は昨年７月２日に３年半の服役生活を終え、府中刑務所から出所。今年２月には自身のブログを４年半ぶりに更新し、「これで終わりだとは思っていません。また、みなさんの前に姿をあらわす機会もあるかと思います」とつづっていた。