松本 尊厳死賛成から心境変化

 お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志(51)が9日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、末期がんのため自ら命を絶つ尊厳死を選んだ米国女性の死を悼んだ。

 余命わずかだと宣告され11月1日に尊厳死を決行すると動画で予告したブリタニー・メイナードさんについて、松本は以前、「ワイドナショー」で、条件が整った場合の尊厳死、安楽死については肯定的な立場をとっていた。それ以来、メイナードさんの動向を注目していたが、1日に実際に死去したことを伝え聞くと寂しさが胸にこみ上げてきたという。

 「亡くなったと聞いた時に正直、僕はちょっと寂しいなと思ってしまった。この間に若干、彼女に愛着がわいちゃったんですよね」と振り返った松本は心境の変化も告白。「安楽死を全然好きにやったらいいんじゃない、と軽く言えなくなっている自分にびっくりしている」と語った。

 ゲスト出演した歌手でタレントの泉谷しげるは「だめだという例があったとしても、いろいろな願いをもってすれば治ったという方もいっぱいいる」と最後まで望みを捨てるべきではないと主張。「短絡に選んだとは思わないけど、結局短絡に見えちゃう。利用するやつが出てくるんじゃないかなという気がする。安楽死商売じゃないけど。あるいは自殺したいやつをかき集めるとか」と尊厳死、安楽死がビジネス化することを懸念した。

 同じくゲスト出演した歌手、俳優の武田鉄矢も「(尊厳死を実行した)11月1日を過ぎて、生きてる、死ねなかったと(彼女が)同じ画面で言った時に、世界中でどれだけの人が今日頑張って1日働こうかなと勇気をもらえたか」とメイナードさんの選択を悔やんだ。

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