林家染弥 菊丸襲名公演の成功誓う

三代目林家菊丸襲名披露公演の成功を祈願した林家染弥(前列中央)と師匠の林家染丸(前列右から2人目)ら染丸一門=大阪市北区の大阪天満宮
3枚

 上方落語の名跡・三代目林家菊丸を襲名する林家染弥(40)が9日、大阪天満宮を参拝し、27日の大阪公演(なんばグランド花月)を皮切りに約1年間に及ぶ襲名披露公演の成功を祈願した。

 菊丸の名にちなみ、菊の節句とも呼ばれる重陽に襲名の誓いを立てた染弥は「すがすがしい心持ち。もう覚悟は決まっております。あとは当日を心待ちにしている心境です」と晴れ晴れとした表情を見せた。

 師匠の林家染丸(64)、筆頭弟子の林家染二(52)ら一門が一堂に会したことに「感謝する気持ちがいっぱい。何が何でも襲名披露を成功させて、平成の時代に三代目菊丸の爪跡を残せるように、性根を入れてしっかり務めたい」と抱負を語った。

 初日の演目については、115年ぶりに復活させる菊丸の作品ではなく、「師匠に厳しく、丁寧に稽古していただいたネタです」と明かした。

 襲名まで20日を切り、師匠の染丸は「よかったね」と感無量。「立派な名前を継げるということは巡り合わせで、本人の徳なんです。徳がないと継げない」と言うと、涙で声を詰まらせた。

 師匠からは菊の花を描いた洋画を贈られたという染弥は「まだ飾らずに置いたままです。いずれ洋画の額が似合う家に住めるようになりましたら、ビシッと飾りたい」とさらなる精進を誓った。

 大阪公演は笑福亭仁鶴、桂文枝、月亭八方、桂米團治、中田カウス・ボタンらが花を添える。来年1月21日の東京公演(国立劇場小劇場)には桂文珍、笑福亭鶴瓶、林家正蔵らが出演。ほかに名古屋、京都、兵庫、福岡、出身地の三重など、全国を回る予定。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス