ロックバンド「ガガガＳＰ」が、２１日に神戸・長田神社で行うフリーライブイベント「長田神社行進曲」に、神戸のご当地アイドル「ＫＯＢｅｒｒｉｅＳ♪」が参加することが決まった。神戸をベースに活動するバンドとアイドルの、地元愛にあふれた“最強コラボ”が実現する。

　結成１７年目に突入し、２５日に新曲「こんちきしょうめ」を発売する「ガガガＳＰ」は、メンバー全員が神戸出身。デビュー直前の１９９５年には阪神淡路大震災で大きな被害を受け、復興の途上にある中でも、自分たちの活動を支えてくれた神戸の街への思いは強い。震災をテーマにした曲もある中で、今回は震災から来年で２０年を迎えるということで、特に強い思いをフリーライブという形で地元に還元する。ボーカルのコザック前田（３４）は「震災を風化させたくない。震災のことを思い出してしまうことは今もあるかもしれないけど、それを超えるぐらい楽しい思いをしてもらえるライブをやりたいです」と意気込んだ。　

　一方、ＫＯＢｅｒｒｉｅＳ♪もメンバーは全員神戸市在住だが、年齢は１９歳から２１歳まで。震災の実体験は、ほとんどない。それでもキャプテンの芽衣（１９）は「私は１９９５年の１月５日生まれなので、１２日後に震災があったんです。ものすごい大変な中で、それでもこうやって生きてくることができたのは、神戸という街のおかげなので、すごく感謝しています」という。

　ＫＯＢｅｒｒｉｅＳ♪は１日から、６人での新体制がスタート。東京の芸能事務所と契約し、神戸の魅力を全国に伝える活動を展開していくが、地元への熱い愛情に変化はない。芽衣も「私たちの本来の目的である地域活性化にもつながると思うので、当日は全力で楽しんでいきたいと思います！」と力強く話した。