小保方氏 実験ノートへの誤解に悔しさ

 STAP細胞の論文問題で、理化学研究所・小保方晴子氏の代理人弁護団は12日、ネット上などで小保方氏の実験ノートに関して誤解に基づく批判・中傷が集中しているとして、メディア宛に声明文書を出した。

 取材対応した弁護団の三木秀夫弁護士は、今月7日夜に弁護団が小保方氏の実験ノートの記載内容として公開した「マウス絵」などに関して、「あくまで理研に提出した理由補充書に実験ノートのごくごく一部を引用したもの」と説明。実物の実験ノートはほぼ手書きで「マウス絵」はノート1ページの約8分の1にあたる部分を接写したもので、残り部分にはデータが書き込んであったという。また「マウス絵」以外の公開箇所は、手書きの記述をワープロ打ちで再現したものだという。

 同弁護士は「世間にはあたかも実験ノートを公開したとの認識が広がり、『あんなものか』『あんな少しのものでしかないのか』と思われている」「誤った情報が海外にも流れ、ゆがめられて伝わっている」とした。

 現在も大阪府内の病院に入院中の小保方氏について、同弁護士は「電話で話をすると、先日の(理研の再調査不再開の)決定に対する悲しさに加えて、その(実験ノートへの誤解の)ことばっかり言っている状態」と明かした。

 改めて「理研の調査委には(実験ノート)全部のコピーを提出していた」と説明した。

 これまでも同弁護士は、小保方氏の実験ノートに関しては「ちょっと(内容を)出しただけで、ネット科学は、批判中傷の嵐で炎上していると聞いている。特許も絡めた問題も噴出して、あら探しも始まるだろうし、もう身動きとれないのが正直なところ」と語っていた。

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