「明日ママ」三上 ドラマ質問に無言…

 日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」(水曜、後10・00)に児童養護施設の施設長役で出演する俳優・三上博史(51)が1日、都内で、舞台「新版 天守物語」の会見に出席した。会見は質疑応答が急きょ中止となる厳戒態勢で、会見後には、報道陣からドラマに関する質問が飛んだが無言のまま会場を後にした。

 1月29日放送の第3話から、スポンサー全8社がCM見合わせ、激震が走っている同ドラマ。三上は、施設の子供たちに厳しい規則や罰を課し、「魔王」とあだ名をつけられている施設長・佐々木友則役を演じている。

 この日の会見は、最初からピリピリムードで、司会者が3問質問をするのみ。予定していた記者の質疑応答は中止となり、会見自体も10分早く終了した。

 会見後、スタッフに囲まれ退場する三上に対し、報道陣から「ドラマが問題となっていますがどう思われますか?」「内容変更ということですが」「視聴者に一言」と矢継ぎ早に質問が飛んだ。しかし、三上は声に反応して振り返って笑顔を見せたが、質問には答えず無言のまま足早に立ち去った。

 【『明日ママ』経過】

 ▼1月15日 初回放送

 ▼同16日 熊本市の慈恵病院が会見で「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与え、人権侵害」と放送中止を申し入れる。日本テレビは「最後までご覧いただきたい」

 ▼同22日 慈恵病院が放送倫理・番組向上機構(BPO)に申立書送付。第2話放送。スポンサー3社がCM放送見合わせ

 ▼同24日 さらに2社が第3話以降のCM見合わせ決定

 ▼同25日 出演する城田優が「全部見てから判断して」とコメント

 ▼同27日 残る3社がCM見合わせを決定。スポンサー全8社がCMを放送しない異例の事態に

 ▼同29日 「高須クリニック」の高須克弥院長がスポンサーに名乗り(最終的に日テレ側から断られる)

 ▼同30日 日テレが都内で全国児童養護施設協議会の幹部と面接。ドラマの内容改善の方針を伝える。

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