上沼 たかじんさんを毒舌と涙で追悼
タレント・上沼恵美子(58)が、12日に放送された読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」(日曜、午前11・40)に出演。約40年来の親交があり、「ライバル」として意識し合った歌手でタレントのやしきたかじんさんを“毒舌と涙”で追悼した。また、東京嫌いを公言していたたかじんさんだが、「本当は紅白出たかったんとちがう?」と胸中を推察し、涙ぐんだ。
たかじんさんは3日に亡くなっていたことが7日、明らかになった。
番組冒頭、「死ぬわけないやろ、あの男が!という訃報が入ってきました」と、たかじんさんの逝去を話題にした上沼。互いに関西を拠点にし、冠番組を持つ毒舌キャラで、たかじんさんは「ナニワの視聴率男」、上沼も「視聴率女帝」と呼ばれるライバル関係にあった。上沼は「男女の差はありますが、同じ関西で冠番組持ってましたし、ライバルでしたから。向こうの視聴率が良かったら、イラッとした」と“らしい”語り口調で、ライバルの死を惜しんだ。
たかじんさんがブレークする前の1970年代ごろからの付き合いという上沼。昔は、たかじんさんが酒を飲みながら「何でオレが売れへんねん!テレビ局がまちごうてる!」と叫び、悪酔いした夜もあったという。
また、たかじんさんの自宅を訪ねた際に、冷蔵庫をのぞき込んだことがあるといい、「潔癖症や。次の日食べる鮭とタラコがきれいに並べてあったわ」と几帳面な素顔を明かした。
京都で2人で飲んだ際には、上沼のために10曲以上歌ってくれたこともあった。「私、人妻やから早よ帰りたかったのに」と、ユーモアを交えながら在りし日のたかじんさんをしのんだ。
64歳で亡くなったたかじんさんに向け「ヨボヨボなって、迫力なくなってから天に召されるより、いい時期かなという感じはします。現役のまんまいっちゃったから」と明るく見送った。
そのうえで「ただね…たかじんさん」と切り出した上沼。「東京嫌いやとか言うてたけど、紅白出たかったんと違う?本音の本音の本音は歌手ですからね」と呼びかけ、「関西ローカルタレント同士で、来世は、彼が歌で紅白に、私が司会…そんなお付き合いをしたい…」と、涙で言葉を詰まらせた。