板東英二 いまだ在阪各局に説明なし
今月10日に、個人事務所が国税当局から約7500万円の申告漏れを指摘された騒動について、謝罪会見を行ったタレント・板東英二(73)が、仕事復帰に執念を示す一方で、在阪テレビ局にはいまだ公式な事情説明を行っていないことが15日、分かった。
板東は昨年12月に申告漏れ騒動が発覚。その後、テレビ各局への説明を行わず、計8本のレギュラー番組が降板や放送休止となり“無職状態”となっていた。11カ月ぶりに沈黙を破った10日の会見後は、事実上“自然消滅”の形で縁が切れている在阪テレビ局にも事情説明を行うものとみられていた。
しかし、板東が昨年までテレビ、ラジオで2本のレギュラー番組を持ち、ラジオのプロ野球解説も務めていた大阪・毎日放送(MBS)は、この日、デイリースポーツの取材に対し、「まだ事情説明はありません」と説明した。
同局はこれまでに河内一友社長が「ご本人の関与があったのかどうか説明してほしい」と述べ、局として説明を求めるスタンスをとっている。10日の会見については、「あれは世間に向けた会見ですから」(関係者)との認識だ。
また、板東が情報番組「おはよう朝日です」を降板した大阪・朝日放送(ABC)は「昨年12月以来、まだ板東さん側からの説明はありません」と回答。同局は「こちらから事情説明を求めるわけではない」としながらも、今後板東の同局番組への再起用を検討する条件として「話をお伺いする場は必要」との見解を示した。
両局とも、板東からのアクションがないことから、再起用検討に関しては「ありません」とした。
会見で板東は「どこの局からも何のお言葉もいただいておりません!」と涙を流し、「働くこと以外に能のない男です」「仕事するチャンスをください」と懇願したが、その真意が見えにくい状況。板東のブログも10日に謝罪文を掲載したが、その後は更新されていない。