歌舞伎俳優・片岡愛之助（４１）が１日、大阪市内で、劇場「近鉄アート館」のリニューアルオープン会見に登場した。同劇場のこけら落とし公演として「片岡愛之助　特別公演」（来年２月２２日）を上演することを発表し、「上方歌舞伎の発展に尽くしていきたい」と抱負を述べた。

　愛之助は、「操り三番叟」ほか、歌舞伎舞踊を行うという。「操り‐」で、同劇場のアートディレクターで墨絵師の東學氏とコラボする。踊っている愛之助の後ろで、東氏が松の絵を描く、ライブペインティングを行うという。愛之助は「見たことのない企画です」と自信満々。

　こけら落とし公演を「めでたい」と話した愛之助にすかさず「ご自身のおめでたいお話は？」との質問が飛ぶと、「１０月公演で客席がいっぱいになったことが、めでたかったです」と熊切とのことはサラリとかわしていた。

　同劇場は１９８８年にオープンし、芝居の拠点としての役割を果たしていたが、０１年春に演劇事業を中止した。来年３月７日に日本一高いビルにある百貨店「あべのハルカス近鉄本店」がグランドオープンするのを機に、１３年ぶりに同劇場が再開することとなった。