堀江氏 仮釈放後の初メシはマック
旧ライブドア(LD)の粉飾決算事件で、旧証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪で懲役2年6月の実刑が確定した堀江貴文元社長(40)が27日午前、服役していた長野刑務所から仮釈放された。服役期間は約1年9カ月。
堀江氏は同日午後7時から東京・千代田区のドワンゴコンテンツで記者会見を開き、「万感の思い」などと胸中を明かした。服役中に30キロ体重が落ち、95・7キロから66キロに“激やせ”したことも明かした。
紺のジャケット、ブルーのギンガムチェックのシャツ姿で、会見場に現れた堀江氏は、入口で報道陣にまず一礼。無数のカメラのフラッシュを浴び、「1年9カ月ちょっとの服役を終えて、無事、仮釈放をいただくことができました。いろいろご迷惑をおかけしましたことを反省しております。万感の思い」と言葉をかみしめながら、あいさつした。
この日午前7時半ごろに仮釈放され、1年9カ月ぶりにシャバの空気を吸った堀江氏。出所後初飯(メシ)を聞かれ、「マック(マクドナルド)。てりたま(バーガー)セットを食べました」と明かした。
動画配信の準備や関係者への電話連絡などで、時間がなかったため、手短に済ませることもあり、マクドナルドを選んだそうだが、久々のマックに「味は濃かった」と苦笑い。「刑務所で薄味に慣れたので」と明かしていた。
会見では、刑務所での食事についても言及。「刑務所では季節もの(の食事)が出るんですよ。直近では、ひな祭りにひなあられ、正月にはお雑煮。土用の丑の日にはうなぎも出るんですよ。シャバよりも季節感がある」と説明し、笑った。刑務所で食べることができなかった寿司を食べに行きたいとも語った。
なお、収監前に「95・7キロ」だった体重は、一時65キロに。会見前に体重計で着衣のまま測ったところ、「67・3キロだった」といい、「着衣なしなら66キロぐらいだと思います」と明かしていた。
1時間10分の会見の最後には「この痛い経験を糧に、2度とご迷惑をおかけしないよう、気を引き締めつつ、新しい価値を創造していきたい」と誓った。
堀江氏は2006年1月、東京地検特捜部に逮捕された。一貫して無罪を主張したが、11年6月20日に収監された。