橋下市長“口出し無用”に抗議メール
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)は28日、日銀正副総裁人事をめぐり維新国会議員団の一部から「(国政案件に)口を出すな」との発言があったことに対し、代表辞任を示唆して大暴れした。27日に国会議員団に抗議メールを一斉送信したことも明かし「『口を出すな』には頭にきた」と激怒。結局、発言議員から謝罪が入ったため騒動は一応鎮火したが、久々の“らしさ”爆発となった。
事の発端は、橋下氏が日銀正副総裁人事について独自見解を示し、26日には政府案に賛同する国会議員団を「当選ボケ」と評したこと。これに国会議員団の一部から“口出し無用”の発言があったことを知り、橋下氏の怒りに火がついた。
この日、橋下氏は大阪市役所で「それなら僕は何のための共同代表なのか。ポジションにしがみつく人生哲学は持っていない」「僕の意見に反対するのは構わないが、橋下は口を出すなというならヤメます、(維新と)関わりませんよという話だ」と代表辞任も辞さない構えで激怒した。
前日には、石原慎太郎共同代表(80)らに断りを入れたうえで、国会議員団に対し同様の内容の抗議メールを一斉送信したという。
この怒りっぷりが東京の国会議員団に伝わったもようで、当該発言議員から松井一郎幹事長(49)=大阪府知事=を通じ謝罪が入ったという。
これを受け橋下氏は午後の会見で「松井幹事長が間に入って奔走してくれたようですし、だいたい解決しました。大阪まで(謝罪に)来るとか言うので、それはまた酒を飲みながら会うというのも面倒なので、それはもう結構です」と終結宣言した。
橋下氏は改めて「国会のことは、ある程度国会議員に委ねているが、口を出すなと言われると僕も頭にきちゃう。口は出し続けます」とクギを刺した。
