【舩越園子の目】松山“辛抱”11位発進
「プレーオフ最終戦、ツアー選手権・第1日」(24日、イーストレークGC=パー70)
松山英樹と同組で回るはずだったジム・フューリクが棄権したため、マーカーとして付いたのは22歳のオリバー・シュナイダージャンズ。
今年の全米オープンにも全英オープンにもアマチュアとして出場し、全米オープン42位、全英オープンでは一時は優勝争いに顔を出し、12位に食い込んだ。その直後にプロ転向。米ツアー4試合に出場したが、ウエブドットコムファイナルには4ポイント不足で出場資格が得られなかった。
だが、そのおかげで暇になり、今大会のプロアマに駆り出されてイーストレイクへ。地元ジョージア工科大学出身ということもあり、米ツアーから松山のマーカーに指名された。「小技もうまい。あれだけ飛べば魅力。びっくりします」と松山は彼を絶賛していた。
最高の舞台で松山と回ったことは駆け出しプロにとって良き経験。が、松山にとっても、いいことだったのかもしれない。「うまくいかなかったら、すぐ怒りそうになる。出さないように頑張ってましたけど」。無意識のうちに後輩プロの範となろうとしていたように思う。「明日も怒らないよう、キレないよう、やっていけたらいい」。後輩プロは明日からはいないけれど、辛抱で頑張れ、松山先輩!
(在米ゴルフジャーナリスト)
