北島氏、引退後は家族との時間を大事に

 競泳男子で04年アテネ、08年北京両五輪で2冠を達成し、10日に現役会見を行った北島康介氏(33)=日本コカ・コーラ=が11日、テレビ朝日系の「報道ステーション」に生出演し、今後は家族との時間を大切にしていく考えを示した。

 北島氏は2013年3月に千紗夫人と結婚。14年5月に第1子となる女児が誕生した。ただ現役時代は闘争心を高めるために、あえて家族と距離を置いていた時期もあったという。「自分で言い聞かせて、優しい自分を捨てて。昔は獲物を捕るような目つきであったりとか、そういう気持ちで試合に出ていたと、平井コーチもずっと言っていて。それを取り戻すために、家族を突き放しているとかではなく、距離を置いて海外で合宿したりとか、自分自身と向き合う時間をたくさんつくらせてもらったりした」と明かした。

 五輪出場はかなわず「結果として残せなかったのが残念で悔しい」としながらも「これからはそっちの(家族との)時間が大事になってくるのかなと思います」と語った。

 また恩師・平井伯昌コーチが「食事などに行けていなかったので、日常の付き合いも始めたい」と話していることには、「選手とコーチの関係だったので、『ご飯行こう』といっても、ちょっと気まずい部分があったりするんですよ。今はもうそれを取っ払って、ご飯行こうって言ってくれてるのがすごいうれしくて。オリンピックが終わってから一緒に行きたいなと思います」と語った。

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