田児、涙ながらに「桃田にチャンスを」

会見で桃田賢斗(右)をかばい涙を流す田児賢一=大手町(撮影・棚橋慶太)
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 違法カジノ店での賭博行為が発覚したバドミントンの桃田賢斗(21)、田児賢一(26)=両者ともNTT東日本=が8日、都内で問題についての会見に出席した。桃田の先輩で、賭博行為に誘い込んだ立場の田児は、「もう一度桃田にチャンスを与えてやってほしいという気持ちしかありません」と涙を流した。

 会見に先立ち所属するNTT東日本が配布した資料によると、田児は14年10月から15年3月に東京都墨田区の違法カジノ店を10回程度訪れ、その後、15年5月から今年1月まで横浜市内の違法カジノ店に月数回程度通い、賭博行為をしていた。桃田は田児の紹介で東京都墨田区の違法カジノ店に合計6回程度訪問し、賭博行為をしていた。

 田児は止める立場の人間がいなかったかという質問に「本来なら、自分が止めないといけない立場で、そういった責任はいろいろあったと思うんですけど…」と答えたところで涙をこらえきれなくなった。「桃田や…。後輩のことを巻き込んでしまったのは全部僕なので…。自分が賭博をしていて、言うのもあれなんですけど、自分がやっていたことをもう申し訳なく思いますし、その時点で桃田が行こうとしていた時点で止められなかったのを申し訳なく思います」と顔を手でぬぐいながら謝罪した。

 今後についても「本当に自分がどのような処分でも、二度とバドミントンをできなくなってもいいという覚悟はあるので…」と声を詰まらせ、「今、自分の立場で、こういうことを言うのはおかしいんですけど、もう一度、桃田にチャンスを与えてやってほしいという気持ちしかありません」と絞り出した。

 伏し目がちに田児の言葉を聞いていた桃田は「バドミントンに対しては全力でやってきたので…。今回、どんな処分を下されても、しっかり受け止めて、しっかり自分と向き合って、ちゃんと反省したいと思います」と語った。

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