田知本遙2連覇 姉・愛は準決敗退

 「全日本選抜柔道体重別選手権大会」(2日、福岡国際センター)

 リオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねて7階級で行われ、女子70キロ級は決勝で田知本遙(25)=ALSOK=が新井千鶴(22)=三井住友海上火災保険=に優勢勝ち。大会2連覇を果たし、ロンドンに続いて2大会連続の五輪出場に前進した。一方、姉の女子78キロ超級、田知本愛(27)=ALSOK=は準決勝で朝比奈沙羅(東海大)に敗れた。

 代表選考会で最大のライバルを下した田知本遙は「(代表が)発表されるまで何も言えないが」と言いながらも「自分のできることを最大限にやっていきたい」と大舞台を見据えた。ロンドン五輪では7位に終わっており「メダルを取るか取らないかは、天と地ほどの差がある。(リオでは)一番は金メダル。最低でもメダル」と意気込んだ。

 昨年2月には、ドーピング違反の恐れのある市販の風邪薬を服用したことで国際大会を欠場。全日本柔道連盟から警告を受けた。「家族や違う所属の人たちからも励ましてもらって、奮起しないとダメだと思った。特に姉がそばにいてくれたことが大きかった」と振り返った。

 姉の田知本愛も今大会で優勝すれば五輪代表に大きく前進していたが、悔しい敗退。「今年こその思いが強くなって、いい方向ではなく悪い方向へ出た」と反省した。

 しかし、男女とも最重量級は29日の全日本選手権(日本武道館)が最終選考会となり、初の姉妹五輪の可能性は残る。田知本遙は「2人で行きたいです」と願っていた。

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