卓球女子の中学３年コンビ、伊藤美誠（１５）＝スターツ＝と平野美宇（１５）＝エリートアカデミー＝が８日、ワールドツアーの年間成績上位８組が出場できるグランドファイナル（１０～１３日、ポルトガル）に出場するため、羽田空港発の航空機で出発した。

　昨年はダブルスで史上最年少優勝を果たした「みうみま」。今年は世界ランク上位の中国勢が出場するが、「合宿もしてきたので練習の成果を出したい。向かっていくつもりで優勝を目指す」と平野。伊藤は「しっかり中国選手にも勝って決勝に出たい」と連覇へ意気込んだ。

　１６年リオデジャネイロ五輪の団体戦代表候補にも内定している伊藤には、強力援軍も加わった。今回の遠征では、１０月にコーチ資格を取った母・美乃りさん（３９）が初めて代表コーチとして帯同。美乃りさんは「役割は今までと変わりません。代表のジャージーを着るだけですが、うれしいですね」と“代表デビュー”に心を躍らせた。一方で伊藤は「（コーチと選手として）距離は保ってね、と言ってあります」と照れも見せた。

　五輪レース中の夏場には疲労で体調を崩すこともあった１５歳。栄養管理やコンディション調整で、母からの全面サポートを受ける。