競泳・萩野、スペインで“山ごもりトレ”

 標高2300メートルの山ごもりで完全復活を目指す-。競泳の12年ロンドン五輪男子400メートル個人メドレー銅メダリストで、右肘骨折から今月復帰したばかりの萩野公介(21)=東洋大=が27日、成田空港発の航空機でスペイン・グラナダでの高地合宿に出発した。

 来夏の金メダルに向けて一つ目のヤマ場となる。グラナダでの高地合宿に初めて敢行する萩野は「山の上で俗世を離れたような場所。冬場にどこまで追い込めるか」と気合を入れた。本来であれば今夏の世界選手権前にも同地で合宿を行う予定だったが、6月末に右肘を骨折したため一人帰国。同地での合宿はリオデジャネイロ五輪直前にも行う予定で、「五輪前に初めて行くんじゃなくて今回確認してから臨むのは大事」と、金メダル獲得の予行演習ももくろむ。

 一方で、指導する平井伯昌ヘッドコーチは「予行演習とかそんな甘いもんじゃない」とくぎを刺した。「萩野は(けがで)練習もできていなかったし、1週間で12回とか、相当キツい練習をやらせますよ」と猛しごきを予告。「(山の上は)他に何もすることがないんで」と“無の境地”でひたすら泳がせることを明かした。

 萩野は、5カ月ぶりの復帰戦となった東京スイミングセンター招待記録会で、本命種目の400メートル個人メドレーで1位になったが、自己ベストからは10秒近く遅かった。「今回が追い込みの始まり。自分は練習できていなかったので、スピードもしっかりつけないといけない。地味なトレーニングかもしれないが頑張る」。煩悩を捨て、急ピッチで夏の遅れを取り戻す。

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