カヌーのスラローム世界選手権の男子カヤックシングルでリオ五輪切符を手にした矢沢は20日、「うれしいです」と言葉に実感を込めた。出身地長野県の名刹、善光寺の僧侶という異色の選手。妹の亜季と2人で五輪に臨む夢が実現し「一緒にいけて本当によかった」と満面に笑みを浮かべた。
9位になったロンドン五輪後に国際舞台から離れ、出家して仏の道に転身した。競技生活は国内に限定するつもりだったが、4月の全日本スラローム大会で優勝し「まだやれる」と五輪への再挑戦を決意した。
準決勝では「冷静なレースができた」と持ち味の堅実さを発揮。「リオ五輪でメダルを狙いたい」と意気込んだ。