国際陸連の規定を暫定停止 CAS、女子の出場資格で
【クアラルンプール共同】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は27日、先天的にテストステロン値が高い女子選手の出場資格に制限を設けた国際陸連の規定を暫定的に停止する裁定を下したと発表した。この規定に抵触していた短距離のデュティ・チャンド(インド)は、出場を認められることになった。
CASは、テストステロン値の高さが競技力を高める科学的な根拠になるとは結論づけられないとした。AP通信によると、19歳のチャンドは昨年の英連邦大会から出場停止となり、処分撤回を求めて提訴していた。性別をめぐる問題は女子800mのキャスター・セメンヤ(南アフリカ)の際にも起こっている。