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ホッケー女子監督問題が収束へ

 日本ホッケー協会から昨年10月に成績不振を理由に女子日本代表監督を解任された韓国人の柳承辰氏が、決定の取り消しを求めていた問題で、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)は25日、柳氏の申し立てを棄却した。

 同問題は7日にJSAAが、日本協会に対し、理事会の承認を経ていないことを理由に解任の取り消しを命じたが、日本協会はその後、15日に理事会を経て再び柳氏を解任。柳氏は解任理由の不当を訴え、再びJSAAに決定の取り消しを求めていた。

 柳氏側は日本ホッケー協会が解任理由としている成績不振について13年のアジア3冠獲得、過去の代表監督との比較から解任理由にあたらないとしていたが、JSAAは「国内競技団体は当該競技を統括する国内唯一の団体として、代表チームの選任及び解任について広い裁量を有すると考えるべき」とし、「成績不振を解任の理由としたことは合理的な裁量を逸脱したものとはいえない」と判断した。

 ただ、JSAAは日本ホッケー協会のガバナンスや、コンプライアンスの改善、コミュニケーションの不味さも指摘し、申し立て料金の5万4000円は、柳氏側、ホッケー協会の折半となった。

 同日会見した柳氏は、「仲裁判断には失望」としたが、JSAAの判断の中で、日本協会のあり方への批判もあったことから、判断を受け入れる意向を示した。その上で「女子ホッケー日本代表チームが6月の国際大会でリオデジャネイロ五輪の出場権を獲得してくれることを、外部からではありますが、日本のホッケーを愛する者として祈りたいと存じます」と、コメントした。

 日本協会の中村康夫事務局長は「正直、ホッとした。再び監督が2人になったらどうしようかと思っていた」と、胸をなで下ろした一方で「コンプライアンス、ガバナンスなど指摘されたところは重く受け止めたい」と、今後の協会運営を見つめ直した。

 ◆問題の経過 ホッケーの日本女子は昨年9月の仁川アジア大会で4位に終わり、優勝国に与えられた16年リオデジャネイロ五輪出場権を逃した。大会後に日本協会は柳氏を解任。同氏は協会の正式な機関決定がなく「プロセスが不透明」と主張。アジア大会前に協会幹部から強化委員に送られた。「海外に出れば、男子は毎日、報告をしてきますが、女子は何もありません。あいつは、我々をなめているんですかね。アジア大会終わったら、勝ったとしても、やめさせましょうか?くそなまいきな、ぼうず、のさばりくさっているなら、うっとうしいだけですよ。」とのメールを根拠に、解任は不振とは無関係だったとしていた。

 柳氏の後任にはすでに永井祐司監督が就任。6月には16年リオデジャネイロ五輪予選を兼ねるワールドリーグに出場する。

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