照ノ富士、平成生まれ初の大関取りへ

 「大相撲夏場所」(5月10日初日、両国国技館)

 新番付が27日に発表され、新関脇の春場所で13勝2敗の好成績を挙げて殊勲・敢闘をダブル受賞した照ノ富士(伊勢ケ浜部屋)が都内で会見を行い、大関取りへの意気込みを語った。

 大事な関脇2場所目。春場所での大活躍はもう過去の出来事として、照ノ富士の視線はずっと先を見据えていた。「負け越して関脇から落ちたら恥ずかしい。平成生まれで初めての新大関になりたいから」とキッパリ。これまでは舛ノ山や高安が平成生まれとして新十両、新入幕、新三役などの記録をマークしてきたが、同世代の中でもトップを走るためには、ライバルに先んじて大関の地位をつかみ取る意欲を隠そうとしなかった。

 さらに昨年の九州場所では、モンゴルから一緒の飛行機で来日した逸ノ城が先に関脇に昇進。これで一気に闘志に火が付き、年頭の目標に「今年中に大関が上がる」と宣言した。初場所8勝、春場所13勝ときており、この夏場所では高いレベルでの優勝なら一気に大関へという声が上がっている。審判部長を務める師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も、「大勝ちすれば可能性はゼロではない」と語っており、ノンストップで大関へ駆け上がるチャンスは十分にある。

 「まだ幕内で2ケタ勝ったのは1回だけ。今場所も2ケタ勝たないと」と自身に最低限のノルマを課した。春場所は初めて白鵬に勝つなど、1横綱2大関を下した勢いは、まだまだ加速していきそうだ。スケールの大きな取り口で、再び優勝争いを盛り上げてくれそうだ。

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