朝日山親方が65歳定年「やり切った」

 大相撲春場所12日目(19日、大阪市ボディメーカーコロシアム)

 朝日山親方(元大関大受)が19日の誕生日で65歳の定年を迎え、大阪市ボディメーカーコロシアムで会見した。「現役も含め50年務めたことを誇りに思う。運よく協会にも残らせていただき、十分やり切った」と悔いのない表情を浮かべた。

 中1年時に北海道から東京に出て、部屋に住み込んで学校に通った。身長が伸びず新弟子検査は中3時にシリコーンを頭に入れて合格。65年3月の春場所で初土俵を踏んだ。

 新三役で関脇だった71年3月の春場所で横綱大鵬を突き落としで撃破したことが一番の思い出。「三賞独占や大関もうれしいけど、大鵬関を破ったことと(新弟子)検査を合格したことに比べれば感動はなかった」と振り返った。

 徹底した押し相撲で地位を上った。「自分で苦しくても四つにならないこと。差されても絞り出して押していく。今は本当の押し相撲が少なくなった」と、自負をのぞかせた。

 97年に朝日山を継ぎ、審判部に長く携わって相撲人気の高低を見てきた。今は相撲人気が回復。「盛り上がってる時にやめるのがいい」と納得顔。

 後継者が不在で朝日山部屋は先場所で閉鎖した。70歳まで協会に残ることが可能な再雇用制度は利用せず、50年の区切りで角界に別れを告げた。

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