錦織への声援にジョコビッチいらいら

 男子テニスの今季最終戦、ATPツアーファイナルの準決勝で錦織圭(24)=日清食品=が敗れたノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=が、観衆の錦織びいきにいら立っていたとイギリスのメディアが報じた。

 デーリー・メール電子版は16日、「ノバク・ジョコビッチがO2アリーナの観衆に謝罪」の見出しでジョコビッチが冷静さを失っていたことを伝えた。第2セット第2ゲーム、ダブルフォールトでゲームを落とした際にジョコビッチが、大歓声を上げた客席へ向かってとったリアクションに注目。「ジョコビッチは皮肉たっぷりに片手とラケットで拍手をして反応した。ぴりぴりするあまりに、彼は一時的にフットワークとフォームを失った」と指摘した。

 試合後、ジョコビッチはこの行動について謝罪。「これはスポーツで、お客さんは面白い試合を見たがっている。僕の失敗です。感情が先走った。もうしたくないね」、「お客さんは応援したい人を応援する権利がある」などと振り返ったこともデーリー・メールは伝えている。

 大衆紙ミラーの電子版は15日、「ジョコビッチ恐怖の第2セットから生還し錦織を撃破」の見出しを立てた。試合後に「この手の挑発に僕は反応しないんだけど、してしまった。失敗です」とコメントしたことを報じた。

 こうした記事や、実際の振る舞いからからジョコビッチは熱くなりやすいところがあると考えられる。錦織も把握しているだろうが、王者ジョコビッチ攻略の足がかりになるかもしれない。

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