白鵬 逸ノ城は「いずれ来ると…」

V31と書いた色紙を手にする白鵬(東京・墨田区の宮城野部屋)
3枚

 大相撲秋場所で3場所連続31回目の優勝を決めて、千代の富士(現九重親方)に並ぶ史上2位タイの優勝回数を記録した横綱白鵬(宮城野部屋)が29日、都内で一夜明け会見を行った。前夜は優勝の美酒に酔ったのか、今したいことを問われて「休みたい。とりあえず寝たいですね」と笑わせた。

 ここ3場所がいずれも千秋楽まで優勝争いがもつれる展開となり、「肉体的、精神的にも疲れました」と疲労感をにじませた。それでも史上2位のV31に到達したことで、「子どものころから雑誌とかで見ていた千代の富士さんに並んだ。九重部屋にも出稽古に行かせてもらったし恩返しができたのかな」と満足感を漂わせた。

 そして、13勝2敗の好成績で殊勲・敢闘賞を受賞、秋場所を大いに盛り上げた新入幕の逸ノ城についても言及。「いずれくるだろうとは思っていたけど、一気にきましたね。来場所がウソか本当かを証明する正念場だと思う」と、三役への躍進が予想される大器を評価した。

 いよいよ九州場所(11月9日初日・福岡国際センター)では、双葉山の69連勝と並んで不滅の数字といわれた大鵬の優勝32回の史上最多記録に挑む。「九重親方でも31回(の優勝)で終わった。これからの優勝の積み重ねは大変だと思う」と偉業にチャレンジする困難さを覚悟している様子。新しい世代の台頭をはね返し、金字塔を打ち立てることができるか。博多での熱い戦いが今から待ちきれない。

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