オリックス谷引退にYAWARAちゃん涙

引退セレモニーであいさつするオリックス・谷佳知=京セラ(撮影・保田叔久)
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  「オリックス5‐0ソフトバンク」(3日、京セラドーム)

 今季限りで現役を引退するオリックス・谷佳知外野手(42)が1‐0の七回1死一塁の場面で代打で登場し、右前打を放った。

 オリックスは谷の現役最終安打を生かし、この回4点を追加。主役は八回から右翼の守備につき、1打者(松田)が三振に終わると、福良監督代行に交代を告げられ、ベンチに下がった。

 試合後のセレモニーでは、結婚を挟み五輪柔道女子48キロ級で2連覇を達成し、「田村(旧姓)で金、谷でも金」を実現した「YAWARAちゃん」こと妻で現参院議員の谷亮子氏(40)と長男、次男の家族3人もグラウンド上で見守った。

 谷の引退あいさつは次の通り。

 「ファンの皆さま、オリックスの球団関係者、スタッフの皆さま、本日はこのようなセレモニーを開いていただき、ありがとうございました。また今まで支えていただいた裏方さんの皆さん、監督、コーチ、一緒に戦った選手の皆さん、本当にありがとうございました。

 私は多くを語るタイプの選手ではなく、どちらかというとプレーでお伝えできればとやってきました。オリックスで12年間、読売巨人軍で7年間、プロ野球人生を過ごさせてさせていただき、大変お世話になりました。また、セ・リーグもパ・リーグも経験させていただき、優勝も経験させていただきました。本当にありがとうございました。

 これからは野球人として誠心誠意、野球の道でしっかり引き続き、勤めを果たしていきたいと思います。本当に長い間、多くのファンの皆さまに応援していただき、ここまで頑張ってこれたと思います。私を応援してくださったすべてのファンの皆さま、本当に心より感謝しております。19年間、本当にありがとうございました!」

 あいさつが終わると谷は9歳と5歳の男児2人から花束を贈られた。その間、亮子夫人は夫のそばには行かずに、バックネット前で目頭を押さえながら拍手を送り続けた。

 谷は子供たちと一緒に場内を1周し、笑顔でスタンドに手を振り続けた。そして、最後は仲間の選手による胴上げ。173センチ、77キロのプロ野球選手としては小柄な体は、背番号と同じ数の10度、軽々と宙に舞った。

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