プロ注目の仙台育英・佐藤、敗戦に号泣

 「国体・高校野球硬式・2回戦、鳥羽5‐4仙台育英」(28日・紀三井寺球場)

 七回からリリーフ登板し、3回1無失点、4三振を奪った仙台育英のプロ注目のエース・佐藤世那投手(3年)は試合後、人目をはばからずベンチ裏で号泣した。

 「本当は泣くつもりなんて無かったんですけど、甲子園の時よりも泣いちゃいました」と苦笑いを浮かべた佐藤世。「これで高校野球が終わってしまうと思ったら寂しかった。まだやりたかった」と理由を明かし「試合に臨む謙虚さが相手チームの方が上でした」と敗北を受け入れた。

 1点を追う七回からマウンドに上がり「立ち上がりは情けない投球でしたけど」と2死一、三塁のピンチを招いたが、しっかりと切り抜けた。そして八、九回は圧巻の投球。「最後のイニングは色んな思いがあって長く感じました。最後も三振が良かったですけど、難しいですね」と高校生活ラスト登板を振り返る。

 U‐18が終わってからは普通の高校生に戻っていた。だが「正直、つまらなかったです」と言う。「練習イヤだなとか、野球のことを考えない生活がこんなにつまらないと思わなかった」。すでにプロ志望を表明しており、次のステージでは“職業”として、再び野球中心の生活に戻る。「時間の使い方をうまく考えたい。恐らくあっと言う間だと思うので」と約1カ月後に迫ったドラフト会議、その先にある目標の場所を見据えていた。

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