佐々木朗希が激白 右肘角度「進化の50度」 米移籍後最速162キロ 球速こだわり「目指してやっていかないと」
ドジャースの佐々木朗希投手(24)が16日(日本時間17日)までにデイリースポーツの取材に応じ、メジャー2年目の進化を明かした。投球フォームの変化や現在の体重、さらには球速へのこだわりなどを“激白”。17日(同18日)には敵地ニューヨークで迎えるヤンキースとの後半戦開幕試合のマウンドに立つ。
前半戦の成績は16登板で3勝5敗、防御率5・33。8日の登板後、前半戦の総括で佐々木は「数字で見たら満足いくものはもちろん一つもない」と前置きした後、「(開幕からローテーションの)穴を空けずに投げ続けたこと、真っすぐのスピードに関しては、ずっとやってきたものが途中から安定してきた」と二つの収穫を挙げた。
メジャー1年目だった昨季との違い。その一つに投球フォームがある。右肘の角度が45度から50度に上がった。その点を本人に問うと「上げようとしたつもりはなく、フォームを変えていく中で体の状態に応じて動ける範囲が変わってくる」と説明した。続けて「今の高さは、僕はそんな好きじゃない」とも言った。
「好きじゃない」理由を問えば「気持ち良く投げるためには(肘の角度は)もう少し低い位置の方がいい。まだ自然ではない」。それでも今季10度目の登板となった5月30日のフィリーズ戦でシーズン初の100マイル(約161キロ)を計測。さらに6月12日のホワイトソックス戦では、米球界移籍後最速となる100・7マイル(162キロ)をたたき出したが「まだ改善の余地はある」と言い切った。
昨季も100マイル超えを記録しているが「(左)足の上げ方とかが違う。必要じゃない力を使いまくって投げていたのが昨年。今年は必要なものだけで投げている。右膝も全然曲げていない」と進化を口にした。
変化はフォームだけではない。下半身は明らかに太くなっている。公式発表の体重は84キロだが、現在は「94キロぐらい。この数週間で93キロから上がりました」と“仰天事実”を公表した。
話題は周囲から「線が細い」と言われ続けてきた過去にも及んだ。
「結局、印象でしかない。(肌が)白くて、手首や足首とか露出しているところが細いので。正解は分からないですが、腕は意識的に太くならないようにはしている。そこは必要じゃない」と持論を展開。「何のために太くするのか。皆さんが話している“お題”が違うというか、1年間投げるためなのか、けがをしないためなのか、球を速くするためなのか。どれを元に言ってるのか分からない」
言葉の端々から、これまで日米で受けた指導を含め、自ら信じた道を突き進み、作り上げたピッチングへの自負が見えた。
「球速は目指すところではないかもしれないが」と問いかけると、間髪入れず「目指しています。目指していますけど簡単にはいかないので、大きなことは言えない」と返ってきた。「目指してやっていかないといけないし、まだまだ万全とは思わない」。球速へのこだわりがあふれ出た。
ポストシーズンの先発ローテ入りのためには後半戦の登板が大きな意味を持つ。そのためにも100マイル超の剛球で打者をねじ伏せていく。
◆佐々木 朗希(ささき・ろうき)2001年11月3日生まれ、岩手県出身。24歳。188センチ、84キロ。右投げ右打ち。大船渡から19年度ドラフト1位でロッテ入り。22年4月10日オリックス戦で、史上最年少の20歳5カ月で完全試合を達成した。同戦での19奪三振、13者連続奪三振はいずれもプロ野球最多。25年1月、ドジャースへポスティング移籍した。
