死球で緊急交代のカミネロが神対応 オブライエンへ「これも野球の一部だと伝えた」「今夜を楽しもう」クラブハウスで謝罪受け「とてもいい気持ちに」
「米大リーグ・オールスター、ナ・リーグ0-4ア・リーグ」(14日、フィラデルフィア)
三回に死球を受けて緊急交代したレイズのジュニア・カミネロ内野手がクラブハウスでの秘話を明かした。球場内で受けたX線検査では異常が無く、死球を当てたカージナルスのオブライエンが謝罪に訪れたという。
球場が騒然となったのは三回先頭の第2打席だった。オブライエンが投じたツーシームが内角高めに抜けて、カミネロの左手小指を直撃した。衝撃でバットとヘルメットが吹っ飛び、その場に倒れ込んだ。
慌ててベンチからシュナイダー監督とスタッフが飛び出し、スタンドは大きくどよめいた。「恐ろしい瞬間だった」と率直な心境を明かしたカミネロ。今季、28本塁打を放ち、ア・リーグの本塁打ランキングでアルバレス、ライスに続いて3位につけているスラッガー。チームもア・リーグ東地区首位を快走しており、まさかのアクシデントだ。
そのままベンチに走って戻り緊急交代となったが、フィリーズのチームドクターとともにシチズンズ・バンク・パーク内で受けたX線検査では骨に異常なし。その後、心を揺さぶられる右腕の行動があったという。
オブライエンがア・リーグのクラブハウスを訪れ「わずかな時間でしたが謝罪の言葉をかけてくれました」と明かしたカミネロ。そこに遺恨はなく「彼の行動に感謝している」と語った。
その上で「私も『大丈夫、これも野球の一部だから』と伝えた。彼はすごく心配していたが、こういうことは誰にでも起こることだし、僕らは楽しむためにここにいる」と言い切ったカミネロ。「今夜を楽しもうと言いました。お互い問題ないことが確認できて、とてもいい気持ちになったよ」と笑みを浮かべた。左手小指には治療の跡があったが、相手の誠実な対応もあってか表情が曇ることはなかった。
