山本由伸 「泣けた」ファンの感動を呼んだスミスとのハグ「愛を感じた」「最高のバッテリー」ウイニングボールはマンシーが
「ワールドシリーズ・第2戦、ブルージェイズ1-5ドジャース」(25日、トロント)
ドジャースの山本由伸投手が、大一番で圧巻投球を披露した。ブルージェイズの強力打線を相手に4安打1失点8奪三振。ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ・第2戦に続いて、ポストシーズンで2戦連続の完投勝利を成し遂げた。
ゲームセットの瞬間、山本は女房役のスミスの元へ歩み寄り、ハグをかわした。好リードで支えてくれた正捕手を真っ先にたたえた。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦のブルワーズ戦に続く光景。前回はややぎこちなさも感じさせたが、2度目はスムーズに抱き合った。
八回2死の場面ではスミスのサインに「あー!」と驚くような表情を見せ、目を輝かせながらうなずいた。そしてアウトローのフォーシームで鮮やかな見逃し三振。打者の裏を欠く1球から感じられたのはコンビネーションの良さだ。
シーズンでは8月のエンゼルス戦で打ち込まれて以降、スミスとバッテリーを組む機会が減った。9月には正捕手の離脱もあり、ラッシング、ロートベットと組んだ。約2カ月ぶりにコンビを組んだ地区シリーズ・フィリーズ戦では五回途中3失点で敗戦投手に。そこから2戦連続の完投勝利はバッテリーの努力の結晶とも言える。
それだけにファンも「泣けた」「熱い」「最高のバッテリー」「スミスのハグに由伸への大きな信頼と愛を感じた」「今日は真っ先にハグできてよかった笑」と歓喜のコメントを残した。
ウイニングボールをつかんだマンシーは笑みを浮かべながら山本に手渡した。そしてキケ・ヘルナンデスには恒例となったお辞儀を繰り出し、ナインとハグをかわした。第1戦で打ち込まれたスネルとは笑顔のハイタッチ。山本の愛される人柄をにじませるようなシーンが歴史的的な完投勝利後にあった。




