ドジャース スネルがまさかの同点2ラン被弾 六回途中5失点KOでPS初黒星 3戦3勝、防御率0・86の絶対エースが
「ワールドシリーズ・第1戦、ブルージェイズ11-4ドジャース」(24日、トロント)
ドジャースの先発マウンドに上がったブレーク・スネル投手が、四回に同点2ランを被弾した。ポストシーズンで3戦3勝、防御率0・86の左腕がまさかの光景だ。連続イニング無失点記録は17でストップし、六回に無死満塁のピンチを招いて降板。六回途中5失点でKOされ、今年のポストシーズンで初黒星を喫した。
2点リードの四回、先頭のカークに右翼フェンス直撃の安打を浴びた。続くバーショには外寄りのフォーシームを捉えられ、打球はバックスクリーンに飛び込んだ。
まさかの被弾にマウンドのスネルは呆然。ブルージェイズベンチからはゲレーロJr.がグラウンドへ飛び出し、絶叫した。
この日はブルージェイズ打線の粘りに苦しんだ。立ち上がり、簡単に2死を奪ったスネル。だがゲレーロJr.にフルカウントからのチェンジアップを見極められ四球で歩かせると、続くビシェットには右前打を浴びて一、三塁とピンチを広げた。
ここでカークにもボールが先行。捕手のスミスがマウンドに駆け寄り状態を確認するシーンもあった。粘られた末、9球目のカーブを見極められての四球。満塁と攻め立てられたが、最後は中飛に打ち取りピンチを脱出した。
直後にキケ・ヘルナンデスのタイムリーで先制点を援護されたが、二回は先頭のクレメントに左前打を許した。それでも次打者を三振に仕留め、2死から内野安打を許し、一塁走者が二塁ベースを蹴って三塁を狙ったが、ベースカバーに入った左腕が一塁から三塁へ好送球。見事にタッチアウトにしてスコアボードにゼロを刻んだ。三回もビシェットを併殺に仕留めるなど、走者を出しながらも粘りの投球を展開していた。
同点2ランを被弾して迎えた五回には、先頭のスプリンガーに左前打を浴びた。これで5イニング連続で走者を許す状況となったが、続くシュナイダーを三ゴロ併殺打に仕留めた。ゲレーロJr.も詰まらせての二ゴロに打ち取り、中盤まで試合を作った。
しかし六回、先頭のビシェットに四球を許すと、続くカークにも右前打を浴びて一、二塁とピンチを広げた。ここでプライアー投手コーチがマウンドへ。前打席で同点2ランを被弾したバーショを打席に迎え、勝負はフルカウントにもつれ込んだ中、最後は内角高めのフォーシームが顔面付近への死球となってしまい、敵地は大ブーイングに包まれた。無死満塁となったところで、ロバーツ監督がベンチを出て交代を告げた。
2番手のシーハンが押し出し四球を含む乱調で3点を奪われると、3番手のバンダが満塁弾を被弾。カークにも2ランを浴びまさかの大量9失点となった。
六回の大量失点が響いて大敗したドジャース。スネルはベンチで厳しい表情を浮かべた。





