流れを変えた大谷翔平の進塁打 フリーマンがネクストでタッチ求めた象徴的なシーン ベッツが大暴れの球団タイ記録で応える
「ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ、ドジャース8-4レッズ」(1日、ロサンゼルス)
ドジャースが2連勝でワイルドカードシリーズを突破。初回にミスから2点を失ったものの、大谷翔平投手が第2打席で放った進塁打が反撃への流れを呼び込んだ。
三回、先頭のロートベットが左翼線を破る二塁打で出塁した。本拠地に反撃ムードがわき起こった中、打席に入った大谷。初球の外角変化球に対し、左肩を入れながら強引に引っ張ってたたきつけた。二ゴロ間に走者を三塁へ進塁させ、1死三塁の状況を作った。
シーズン終盤、逆方向へ流し打って何本もスタンドインさせていた大谷。レギュラーシーズンであれば逆方向へ流してもおかしくないボールだった。だが打席の中でまず走者を三塁へ進めることに重きを置いた。終盤、チームが苦しい時に「結果を出したい気持ちが先行し過ぎて、空回りした状態が続いていると思う」と語っていた大谷。「一人、一人が役割を果たしていくことが大事」とチーム第一の姿勢を示していた。
勝利こそが最優先という思いが表れたような打席。それを選手たちもわかっていたからこそ、ネクストにいたフリーマンが大谷にタッチを求めた。ベンチに戻るとチームメートも次々と手を差し出し、ハイタッチをかわした。そして続くベッツが中前適時打を放ち1点差。進塁打が最高の形で生きた。
大谷は六回に貴重な追加点となるタイムリーを放った。ファウル2球で追い込まれたが、懸命にカットし、ボール球を見極めた。そして低めの変化球をきっちりと一、二塁間へ転がし、右前に運んだ。ベッツも続き、テオスカーも汚名返上の2点打。大谷が打線の潤滑油となって大量得点につながった。
七回の第5打席では敬遠四球で歩かされた直後、ベッツが左翼線を破るタイムリーでダメ押し。今季は大不振に苦しんだスーパースターの1試合4安打はポストシーズン自己最多で3度目。1試合3二塁打は1953年以来の球団タイ記録となった。
ベッツは試合後「僕だって相手チームだったらショウヘイに打たせたくないし、理解できる。フィリーズもそうすると予想してるし、ずっとそうなると思っている。ショウヘイのことも、試合の状況も理解しているので、自分の仕事をするだけだよ」と語った。第1戦の一発攻勢に続き、第2戦は打線がつながった。そこで大きな役割を果たしたのは間違いなく大谷だった。





