カーショーが明かした本音「気を散らす存在にはなりたくなかった」演出も「気に入ったわけではない」譲らなかったドジャーベースボールの精神

 「ドジャース6-3ジャイアンツ」(19日、ロサンゼルス)

 ドジャースのクレイトン・カーショー投手がレギュラーシーズン本拠地ラスト登板で五回途中2失点。チームの3連勝、そして13年連続プレーオフ進出に貢献した。試合後の会見ではある思いを何度も口にした。

 「試合の邪魔になったり、何か気を散らすような存在にはなりたくなかった」

 前日の引退表明と同時にこの試合がレギュラーシーズンで本拠地最後の先発マウンドになることが発表された。ドジャースタジアムには多くのファンが詰めかけ満員に。プレーボール直前には野手があえて遅れてグラウンドに出てくるような配慮があった。

 「正直、気に入ったわけではないけど、本当にありがたい気持ちです。みんなが僕のために本当にいろいろ尽くしてくれて」とカーショー。だからこそ白熱する地区優勝争いを自らのマウンドで壊したくなかった。いきなり先頭打者アーチを浴びたが、なおも1死一、二塁のピンチを断った。三回には勝ち越しを許したが、最少失点でとどめた。そして五回、デバースを三振に仕留めると、ロバーツ監督がベンチを出てきた。ベッツ、ロハスらとハグをかわし、スタンドは総立ちでレジェンドの投球をたたえた。

 「正直、思っていたよりもずっとしんどかった。アウトを取るのに必要以上の苦労をしてしまった」と本音を明かしたカーショー。「特に今は勝つことが一番大事ですから」と語り、「ショウヘイのホームランは本当に素晴らしかったし、ムーキーの一発も最高だった」と仲間たちへ称賛を惜しまなかった。

 「今夜、このチームの一員でいられたことを心から誇りに思っています。最高の夜だった」と結んだカーショー。すべてはチームの勝利のために、仲間のために-。ドジャース一筋で貫き続けたスタイルをこの夜も体現して見せた。

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