カーショーがまさか…初回連続四球から3失点 ブルペンが動き出す異例の展開→4回5失点KO 大飛球に膝をつくシーンも
「ドジャース-エンゼルス」(17日、ロサンゼルス)
ドジャースのクレイトン・カーショー投手が今季初先発し、初回に3失点。38球を費やして3アウトを奪ったが、初回からブルペンが動き出す展開となった。最終的に4回5失点でKOされたが、六回に打線が逆転したため黒星は免れた。
登板前にはベンチで集中力を高めていたベテラン左腕。グラスノーや佐々木ら負傷者リストに入っている選手も試合開始段階から見つめた。マウンドに立つと、ピッチコムを使わずに捕手が指でサインを伝達。昔ながらのスタイルでエンゼルス打線に向かった。
まず先頭のネトを空振り三振に仕留めたカーショー。だが続くシャヌエルには右前打を浴びると、ウォードには低めの変化球を見極められ四球で歩かせ、一、二塁と得点圏に走者を背負った。
ここでピッチコムを使い始めたが、ソレールにも低めの変化球を見極められて連続四球。満塁となり、オホッピーを素早く追い込みながらも、粘られて左前に先制の2点タイムリーを浴びた。レンヒーフォには左翼へ大飛球を打たれたがコンフォルトがフェンス際でキャッチ。思わず膝をつく珍しいシーンだった。
ここでルーゴに左中間を真っ二つに破られる適時二塁打。ここでオホッピーを三本間に挟んだが、挟殺プレーで連係がうまくいかずチェンジにできなかった。アデルをカーブで空振り三振に仕留めたが、直前にはブルペンが動き出すなど異例の展開となった。最速は146キロだった。
それでも直後の攻撃でパヘズが同点3ランを放ち、試合を振り出しに。二回は先頭を三ゴロに仕留めると、続くネトを一飛に打ち取った。簡単に2死を奪い、シャヌエルも素早く追い込むと最後はカーブで一ゴロに打ち取り、三者凡退でリズムを呼び込んだ。
しかし三回、先頭のウォードに浮いた変化球を捉えられて左翼席へ勝ち越しソロを被弾した。四回にはストレートの四球からピンチを広げ、ネトの犠飛でさらに1点を加えられた。この回限りでマウンドを降り、4回5失点でKOとなった。
カーショーはドジャース一筋18年目のシーズン。昨年11月に受けた左膝手術などのリハビリのため負傷者リストに入っていたが、11日の3Aアルバカーキ戦で4回57球を投げ2安打2失点、2奪三振、2与四球だった。メジャー18年目のマウンドに立ち、ザック・ウィートとビル・ラッセルに並び球団史上3人目のタイ記録。1958年のロサンゼルス移転以降ではラッセルの2人となった。





