山本由伸がMLB奪三振王!直球もスプリットもキレキレ9K 6回2安打無失点の圧巻投球 本拠地ファンが総立ち 今季2勝目!
「ドジャース3-0カブス」(11日、ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が今季4度目の先発マウンドに上がり、6回2安打無失点で降板。9Kをマークして28奪三振とし、MLB全体でトップに。救援陣も完封リレーで今季2勝目を手にした。
初回、先頭のハップを空振り三振に仕留めた山本。続くタッカーにはフルカウントまで粘られたが、きれいなアウトローのストレートで見逃し三振に斬った。2死から打席に迎えたのは鈴木。3ボールと制球が乱れたが、しっかりと立て直し、153キロで差し込んでの右飛に打ち取った。
二回もブッシュに対して2球で追い込み、低めのスプリットで空振り三振。スワンソンには初球の直球を捉えられたが、パヘズがウォーニングゾーンでキャッチ。ホーナーも2球で追い込み、ファウルで粘られたが、アウトローのフォーシームで見逃し三振に仕留めた。
三回はクロウアームストロングを一ゴロに打ち取るなど三者凡退。1人の走者も許さない圧巻の投球を見せた。相手打線が2巡目となった四回はハップをスプリットで2打席連続の三振。続くタッカーに一塁線を破られる二塁打を許し、初めて走者を背負った。続く鈴木には一、二塁間を破られ、一、三塁とピンチを広げたかに思われたが、鈴木が痛恨の走塁ミス。一、二塁間で挟まれタッチアウトになり、2死三塁。最後は「集中して投げた」とブッシュを空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。
五回も先頭のスワンソンを空振り三振。後続もきっちり抑えて三者凡退に仕留めた。六回にはショーに対して初球を投じた後、グラウンドにビーチボールが入ってしまうハプニングがありながらも動じず。内角154キロで見逃し三振に斬ると、アマヤはエドマンの好プレーもあり二ゴロ。3度目の対戦となったハップは四球で歩かせたが、タッカーを変化球で空振り三振。本拠地のスタンドは総立ちとなり、ベンチに戻るとロバーツ監督とハグをかわした。今季最多103球の熱投で先発の責任を果たした。直後にはエドマンの先制3ランが飛び出し、勝ち投手の権利を呼びこむ快投だ。
山本は日本開幕戦でカブスと対戦。5回1失点に抑え、今季初勝利をつかんだ。以降も安定した成績を残し、前回のフィリーズ戦では6回無失点でクオリティースタートを達成。先発陣ではエース格のスネルが故障離脱し、不安定となる中、山本に大きな期待がかかっていた。
試合後、山本は「立ち上がりからいいピッチングができた」と振り返り、「リズムよく守備の方にも助けてもらいながら6回まで投げられた」と語った。奪三振数はMLBトップ、防御率もリーグ4位でサイ・ヤング賞も視界に入る滑り出しとなったが「日本人でまだ誰もとっていない賞なのですごく興味はあります」と力を込めていた。





