オリオールズ・菅野がメジャー初星 日本選手先発最年長35歳で 気温7度の寒さに耐え六回途中5安打1失点
「ロイヤルズ1-8オリオールズ」(5日、カンザスシティ)
オリオールズの菅野智之投手(35)はロイヤルズ戦で5回1/3を1失点。日本投手の先発では最年長となる35歳5カ月でメジャー初勝利を挙げた。
35歳のオールドルーキーがメジャー2試合目で白星を手にした。菅野は六回途中5安打1失点。デビュー登板に合わせて渡米し、6日に帰国予定だという両親が見守る前で「両親がいる間に何とか勝っている姿を見せたいなと思っていた。ほんと良かった」としみじみ語った。
前回は両手のけいれんで緊急降板。今回は気温7度で冷たい風が吹き付け「こんな寒い中で野球をやったことがない」という厳しい状況だった。最速93マイル(約150キロ)と球速は上がらなかった分、制球を重視。三回2死二、三塁は昨季の首位打者、ウィットを低めのスイーパーで一ゴロに仕留め、「いいボールだった」と自賛した。
大リーグ移籍を目指した20年オフは、西海岸の球団と契約寸前でメディカルチェックまで受けたが、入団には至らなかった。悔しい経験を経て、ようやくたどり着いた舞台での勝利に「特別なことではあるが、1勝するのを目標に来ていない。とはいえ、まずはほっとしている」と実感を込めた。試合後はチームメートからシャワー室でビールをかけられ祝福された。「さらにここで成功したいという気持ちになった」と喜びに浸った。





