大谷翔平 衝撃191キロ弾丸二塁打 自打球が股間的中!? ロバーツ監督「翔平は大丈夫だよ」
「オープン戦、ドジャース6-2ダイヤモンドバックス」(10日、グレンデール)
ドジャースの大谷翔平投手(30)がダイヤモンドバックスとのオープン戦に「1番・指名打者」で出場し、初回の打席で時速191キロの弾丸二塁打を放った。自己7位に相当する打球速度で好調ぶりをうかがわせた。開幕投手に決まっている山本由伸投手(26)は予定の5回を4安打1失点、7奪三振。投打の柱が万全の状態で1週間後の東京開幕戦を迎える。
仕上がっている。敵の心を折るには十分のすさまじいスイングだった。初回の打席。カウント1-1から内角高め、146キロカットボールを大谷が渾身(こんしん)の力で振り抜いた。衝撃音。右翼線への痛烈な当たり。スライディングすることなく、楽々と二塁を陥れた。
オープン戦初出場となった2月28日のエンゼルス戦で菊池から打った先頭打者弾以来、5戦ぶりの長打。2番エドマンの左前打で三塁へ進むと、3番フリーマンの中越え二塁打で先制のホームを踏んだ。マウンド上の31歳右腕カーティスは1イニングを持たずにマウンドを降りた。
「EXIT VELOCITY(打球速度)」。MLB公式データ解析ツール、スタットキャストが驚がくの数字を表示する。「時速118・5マイル(約190・7キロ)」。過去7シーズンの公式戦の記録では自己7位に相当する速度。大谷にとっては打撃の状態を測る重要な指標だ。
ベンチから大谷の打撃を見守ったロバーツ監督は開口一番、「彼はいい選手だね」。そう言って報道陣の笑いを誘った後、「あんな強い球を打ち続けることは人間には不可能。彼は人にできないことをやってのけるんだよ」と驚きの声を上げた。
この日はヒヤリとした場面もあった。四回の第3打席。カウント0-1から自打球が足元でワンバウンドして股間付近に当たった。もん絶。顔をしかめてその場でうずくまり、しばらく動くことができなかった。打席に立ち続けたが、3球目のチェンジアップに空振り三振を喫した。
目安となる3打席が終わったところで大谷は途中交代。その後の体調が心配されたが、指揮官は「翔平は大丈夫だよ」と笑顔。クラブハウスでは椅子に座ってくつろぐ大谷の姿があった。
1週間後に迫った東京開幕に向けて打撃重視の調整を行っている大谷。オープン戦6試合の打率・353(17打数6安打)とOPS(出塁率+長打率)1・036が順調ぶりを物語る。キャンプ地最後の試合となる12日のガーディアンズ戦で臨戦態勢を整える。





