エンゼルス・大谷 日米通算200号ぶっ飛び132メートル弾 相手バッテリーも呆然“冗談だろ?”
「ロッキーズ7-4エンゼルス」(23日、デンバー)
ロッキーズ戦に「2番・指名打者」で出場したエンゼルスの大谷翔平投手(28)が両リーグ単独トップの25号ソロを放ち、日本ハム時代の48本と合わせて日米通算200本塁打を記録した。試合は逆転負けで3連敗を喫した。
内角高めのボールゾーンに来たシンカーを強引に引っ張り込んだ。2-2の同点で迎えた五回無死。背中が反り返るほどに振り抜いて球に力を伝えると、高く上がった打球は約132メートルの飛距離で右翼フェンスを越えた。両リーグ単独トップの25号ソロで、日米通算200本塁打に到達。大谷は球団を通じて、「明日、日米通算201号を打てるように頑張ります」というコメントを残した。
標高1600メートルの高地デンバーは気圧が低く打球が飛びやすいため打者有利とされるが、まさにそれを体現する豪快弾だった。ロッキーズの捕手ディアスは「要求通りの厳しい球だったのに…」と言葉を失い、エンゼルス中継局の実況者は呆然(ぼうぜん)とする左腕フリーランドの姿に、「『冗談だろ?この男は異星人だ!』っていう顔をしてますよ」と一気にまくし立てた。
初回の第1打席で右中間二塁打、六回の第4打席では右前打を放ち、八回の打席で三塁打が出れば4年ぶりのサイクル安打だったが、空振り三振で偉業を逃した。トラウトにもソロが出て、2人の連続本塁打は球団タイ記録の9度目となったものの、勝利には結び付かなかった。
敵軍のブラック監督は試合後、「一振りで試合の潮目を変えてしまう。彼のパワーはいつも危険極まりない」と大谷の怖さを口にした。敗れてなお、鮮烈なインパクトを残した背番号17。立ち止まることなくそのバットで、もっともっと放物線を描き出す。





