アスレチックス・藤浪 七回0封2Kも八回死球で大ブーイング&3失点 指揮官「2イニング目が問題」

 「マリナーズ11-2アスレチックス」(22日、シアトル)

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(29)が22日(日本時間23日)、敵地・シアトルでのマリナーズ戦の七回から登板し、2回2安打2四死球3失点。4三振は奪ったが、中継ぎ転向後初となる3試合連続失点で防御率は12・69に悪化した。

 期待しては裏切られる。もう何度、この光景を見たことか。8点ビハインドの七回からマウンドに上がった藤浪。1イニング目は最速99マイル(約159キロ)の直球で2奪三振を含む三者凡退の好スタートを切った。

 だが…である。八回1死から四球を与えると、次打者・ロドリゲスには直球がすっぽ抜け、右脇腹に直撃。その瞬間、敵地に大ブーイングが湧き起こった。ロドリゲスは捕手に対して詰め寄り、球審が割って入る物々しい雰囲気になった。

 ここで踏ん張れない。連打で2点を失うと、さらに内野ゴロの間に3失点目。2回で4三振を奪いながらも、2安打2四死球で3失点。防御率は12・69と悪化。4試合ぶりの登板でも、改善の兆しは見られなかった。

 17日(同18日)のダイヤモンドバックス戦に続き、イニングまたぎで失点した藤浪は「カウントを悪くして打たれている。ファーストストライクを取れるか、カウントを有利に進められるかどうか」と課題を挙げつつ、もどかしそうな表情を浮かべた。

 コッツェー監督は「フジにとっては2イニング目が問題になっているようだ。最初のイニングはナイスジョブだったが、フジにとっての次のステップは2イニング目。そこを乗り越えてもらいたい」と語った。

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