エンゼルス・大谷 MLB最高到達地点50メートル弾 17連戦全試合出場&圧巻締め

 「ブルワーズ0-3エンゼルス」(30日、ミルウォーキー)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「3番・DH」で出場し、三回に4戦ぶり7号ソロを放つなど、3打数1安打1打点、1四球。連続安打試合を5に伸ばした。今季最長17連戦にチームでただ一人、無休で出場して勝利に貢献。チームは連敗を2で止め、貯金を1とした。

 打球が高々と舞い上がった瞬間、観客が息をのんだ。天井に当たるかというほど高く飛んだ打球はなかなか落ちてこず、捕球体勢に入ろうとしていた中堅手も足を止めた。

 1点リードの三回。元ソフトバンクの右腕レイが投じた内角カットボールを逃さなかった。飛距離126メートル、打球速度184キロもさることながら、打球の最高到達地点がすごかった。162フィート(約49・4メートル)は米メディアによると、計測器が導入された2015年以降ではMLB最高。完璧に捉えた打球は大きな弧を描いて中堅フェンスを越えた。

 26日のアスレチックス戦以来、4戦ぶりの7号。日本時間午前3時に始まったデーゲームとあってか、実況は「オハヨウゴザイマス!ミルウォーキー!!」と絶叫した。

 黄金兜をかぶった大谷が満面の笑みを浮かべる。会心の笑顔には理由があった。前日の同カード。今季2度目の1試合3安打を記録した。しかし、右前に運んだ打球はすべてゴロの打球。理想の打撃ではなかった。

 この日放った本塁打の打球角度は今季最高の39度となる“ムーンショット”。ネビン監督は「あんなにデカいアーチを見たことはない。大谷は日々、何かしら新しいことを成し遂げている」と目を見張った。球団のバーチ広報のツイッターによると、打球の滞空時間6・98秒も15年以降の球団史上最長、今季メジャー最長だという。

 この日は今季最長17連戦の最終戦。3度のリアル二刀流を含め、チームでただ一人、全試合でフィールドに立った大谷が鉄人ぶりを証明する試合となった。

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